S-1の副作用で流涙がでたら目薬は何を使う?
hikonari
薬剤師ヒコナリの薬の勉強
抗がん剤を投与前の吐き気止めとして、NK1拮抗薬のイメンド(アプレピタント)は頻繁に使われますね。
そんなイメンドカプセル(最近はジェネリックのアプレピタントカプセル)ですが、カプセルだと大きくて飲みにく~いと言われる患者さん、たまにいませんか?
私は何度か経験しました。
実はイメンドカプセルのカプセルは、腸溶カプセルなどとは異なり、製剤学的には工夫されたものではないので、脱カプセルして中身だけを内服することは可能とされています。
ただし、脱カプセル後の長期保存データはないため、飲む直前に脱カプセルする必要がありそうです。
また、脱カプセルして飲むことは、承認された使い方ではなく安定性に関する情報が少ないことにも留意が必要です。
内服すること自体が難しい患者さんには、無理に脱カプセルして飲ませるのではなく、イメンドの注射剤(ホスアプレピタント®︎)も検討されます(注射の方が楽だよね~)。
最近はアロカリス®︎(ホスネツピタント)といった新しいNK1拮抗薬の注射剤も出てきました。
頭頸部がんの患者さんは、がんが発生する場所的に嚥下自体が難しい場合も多いので、プロイメンドのような注射剤で対応することもあります。
【参考情報】
イメンドカプセル インタビューフォーム
月刊薬事 2019年10月臨時増刊号(Vol.61 No.14)