症例サマリ

必ず書くことになる症例(介入内容の要約)とは

hikonari

薬剤師が『がんの資格』を取るうえで避けては通れないのが症例の作成ですよね。

個人的にはこれが資格取得の一番のハードルになると考えています。

症例を書くのきついです、、、

今回はこの症例を書く、とはどう言うものか説明していきます。

症例とは、『薬剤師が薬学的な介入を行い、その結果どうなったか』を記載した文章のこと

症例とは、見出しにも書いたとおり、

がん患者さんに対して、薬剤師が薬学的介入を行い、その結果こんな良い結果になりました、と言うことを文章として簡潔に書くことです

各学会の公式サイトには、提出する症例のことを『薬学的介入を伴った症例報告』、『がん患者の薬剤管理指導実績の要約』、『がん患者への薬学的介入実績の要約』、といろんな言い方がありますが、どれも症例を書くって言うと伝わります。

よく『症例が集まらない!!』とか、『症例を書くやる気がでない!!』とか初めて資格取得を目指す時にはみんな言ってますね。

がんの資格を取得するためにはこの『症例を書く』という作業が必須となります。

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文字数制限、、日本語の難しさ、、症例を書いてみると大変さがわかる、、

症例を書くのは何が大変なのでしょうか。

一つは書く内容を限られた文字数以内で書かないといけないことです。

1症例あたりの文字数は以下の通りです。

  • がん専門薬剤師 470文字以内
  • 外来がん治療認定薬剤師 360字以上~600字以内
  • がん薬物療法認定薬剤際 360字以上~600字以内

書いてみるとわかりますが、あれも書きたい、これも書きたいとなっていろいろ書いてると簡単に文字数をオーバーします。。

自分はとりあえず文字数を超えても書いてみて後から削っていくという流れでやってました。

簡潔に文章をまとめるっていうのは難しいですね。

次に、症例を書くのが難しく感じるところが、他の人が読んで伝わる文章にしないといけないことです

当たり前のことですが、自分だけにしか伝わらない文章はダメですよね。

審査の人が読みやすく、ストレスなく読めるような文章にすることが必要です。

ここは、提出する前に職場の方(できればがんの有資格者)に頼んで、読んで違和感がないか確認してもらうことをお勧めします

幼稚な文章や誤字や脱字は減点の対象となります(自分は誤字脱字が多いので先輩によく怒られてました、、、( ノД`))。

普段文章を書くことが苦手な方にとっては、この『症例を書く』という作業がとても苦痛になる理由でした。

症例の書き方については以下のページでも紹介しています。

Amebaマンガ

実際の症例がどんなものか見てみよう

下の画像は日本臨床腫瘍薬学会のWebページで見ることが可能な実際の症例の1例です。

(外来がん治療認定薬剤師(APACC) 2022年度認定試験(第9回)募集要項-がん患者への薬学的介入実績の要約の書き方_220610.pdf-を参照)

実際の症例を見て、少しは症例を書くってどんなことをするかイメージできたでしょうか。

目指す資格の種類によって、1症例あたりに記載できる文字数が異なったり、様式が微妙に違ってきますが、内容としてはやることは変わりません。

がん専門薬剤師では50症例、がん薬物療法認定薬剤師では25症例、外来がん治療認定薬剤師では10症例の提出が必要です。

文章の流れ等の書き方も大事ですが、まずはどんな症例が書かれているのか他の方が書いた症例をじっくり読んでみることも大事です。

いろんな症例を文章で見ることで、書く時の文章の流れが何となくわかってきたり、こんな介入の方法もあるのか!と学びになることも多いです。

まずは、他の方が書いた症例をできる限りたくさん読んでみましょう。

他の方が書いた症例はどこで読むことができるか。

それは学会やセミナーに参加することで見ることが出来ます。

以下のページも参考にしてください。

まとめ

  • がんの資格取得に必須な『症例を書く』作業とは薬学的介入を簡潔に文章でまとめる作業
  • 症例を書く作業は、文字数の制限や、誰が読んでも伝わる文章にする必要があり普段文章を書かない方にとっては辛い作業になる、、
  • がんの資格によって症例の文字数の制限や様式が異なるが書く内容はどれも同じ
  • 自分で書いた症例は職場の人に見てもらうべし
  • 学会やセミナーで紹介される誰かが書いた症例を書く上で参考になる
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